内見からの成約率を高めるなら、やはりドアを開けた瞬間の第一印象にこだわりたいもの。中でも最初に目に飛び込んでくる「シューズボックス」は、見た目と実用性の両面から入居者がチェックする重要なアイテムです。

平均10足、収納ナシでは不便な生活

メーカー等の調査によれば、日本人は平均して10足程度(男性7~8足、女性12~15足)の靴を所有しているとのこと。男性でも過半数が5足以上の靴を所有していることになります。2~3足なら土間に直接置けるからと、単身用物件ではあまりシューズボックスが重視されませんが、収納場所がない物件となれば「暮らしにくい」と評価される可能性も高まります。ましてや女性ターゲットの物件となれば、靴の収納できない物件は門前払いとなりかねません。

見た目と使い勝手のバランスを重視

シューズボックスを新調・新設する場合、ポイントは「デザイン」「容量」「省スペース性」「利便性」のバランスです。前述の通り、シューズボックスは部屋の第一印象も左右するため、見た目にはある程度こだわるべきです。

しかし、想定居住人数に対して収納できる量が足りなかったり、大きすぎて玄関が狭くなるほどだったりでは効果は半減。適正サイズを選択したうえで、ちょっとしたものを置ける飾り棚付きや、身だしなみチェックのできる姿見付きなど、便利さもアピールできる製品を選びたいものです。

なお、シューズボックスを置く余地のまったくない狭い玄関の場合は、扉のないラック型の製品や、壁面への造作による「オープン収納」の検討を。靴はにおいや汚れを気にして隠したいものと思いきや、昨今は「見せる収納」の普及もあり、入居者の抵抗感は少なめです。ラックであれば数千円から、造作であれば5万円程度から導入が可能です。