今年も全国賃貸新聞で人気設備ランキングが発表されました。空室対策・家賃設定にも関わるだけに注目されているランキング、今年はどんな結果になったでしょうか。

この設備があれば周辺相場より家賃が高くても入居が決まるTOP10
今年もファミリー向け・単身者向け物件で独走1位の「インターネット無料」。「高速インターネット」も単身者で4 位、ファミリーで5 位と、もはや導入しない手はない設備となっています。今回注目すべきは、単身者6位、ファミリー7位で初登場となった「ペット用設備」ではないでしょうか。ペットを飼っている人、飼いたい人の増加により、相場家賃を5%程度上げられるだけでなく、入居期間も通常より長くなる傾向があるようです。
この設備がなければ入居が決まらないTOP10
ランキングでは単身者、ファミリー共に1位から3位までが同じ結果となりました。1位「エアコン」、2位「室内洗濯機置き場」、3位「モニター付きインターホン」です。新婚層では、引越し費用を抑制するためにエアコン付き物件が選ばれる傾向にあるようです。
入居希望者に敬遠される設備TOP10
前回に引き続き1位は「3点ユニットバス」ですが、3位に「バランス釜」と「和室」がランクインしました。「和室」が不人気の理由が、フローリングに比べ退去時に原状回復費用がかさんでしまうため。SNSなどによる情報の共有が思わぬところに影響をもたらしているようです。
今後需要が増えると思われる設備TOP10
1位は人気設備として定着している「宅配ボックス」。今回は2位に「高齢者向け設備」がランクインしました。高齢者が入居できる物件の需要がさらに高まっていることがわかります。前回ランク外から3位となったのは「防災設備(蓄電池、備蓄品など)」でした。無料インターネットなどの人気設備を網羅した次の一歩は「安全・安心な暮らしが提供できる賃貸住宅」ではないでしょうか。