季節は夏! 酷暑に喘ぐ人間たちを尻目に、草木は今日も日差しの中で元気いっぱいです。手入れのできない日々が続くと植物はぐんぐん成長し、時にはそれが物件に悪い影響を与えることも。たかが草や木と油断はできません。
植栽放置は内見者の期待・入居満足度の危機!
枝葉や雑草が伸びっぱなしとなれば、まず悪化するのは物件の第一印象です。人に対しての評価と同様、賃貸住宅も見た目の良し悪しが成約に大きく影響します。夏の閑散期、貴重な内見だからこそ、第一印象の改善には気を配りましょう。
また、「首都圏賃貸市場における入居者ニーズと意識調査2021~2022年(21C.住環境研究会・株式会社リクルート)」によれば、物件の管理状況を重視し、内見時にチェックしている入居者は全体の4割にものぼるとのこと。植栽の手入れがされていない物件は、管理が行き届いていないという印象を与えてしまう可能性があります。
加えて、雑草等の繁茂した環境は、害虫や害獣の繁殖のほか、ゴミの不法投棄をも誘発するため、いっそうの管理不足を印象づけることになりかねません。入居者の満足度にまで悪影響が及ばないうちに、きちんとした除草・植栽剪定を実施したいものです。
年に2度の植栽剪定、年間計画化がオススメ
今すぐにでも実施したい除草や植栽剪定ですが、あいにく夏場はシーズンの真っ只中。業者も予約がいっぱいで動けないはず、せめて秋口には実施できるよう早めに段取りをしていきましょう。
また、場当たり的な対応にならないよう、5~6月あたりと10~11月あたりの年2回、剪定業者を入れる年間計画が立てられると理想的。除草については次年度以降の負担を減らせる“防草シート”の施工も検討しましょう。